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韓国エステとは

突如としてブームに

 1996年の夏ごろ、それこそ忽然と現れ、半年も経たないうちに都内に100店近く増殖。一躍人気風俗となった韓国エステ。今からたった11年前の話なのに、誰がどこで最初に始めたのかわかっていない。プレイはこんな感じだ。

 ①受付で料金を払う。今もそうだが60分1万円が相場。
 ②裸になり、診察台のようなベッドにあお向けになる。
 ③顔にキュウリクリームを塗り、パックする。
 ④大量の蒸しタオルを用意し、まず足からマッサージ。ハープローションを塗り、それを蒸しタオルで拭き取るように指でマッサージ。これを手にもする。
 ⑤ローションフィンガーで抜き。
 ⑥うつぶせになり、蒸したバスタオルを10枚近く乗せ、その上に毛布をかける。女性がその上に乗り足の指を使ってマッサージ。
 ⑦体の汗を拭き取って終了。

 気づいた時にはブームになっていた……そんな印象が強い韓国エステ。発祥は都内とみられているが、それすら確証はない。何がこれほどの人気の要因となったのか? 考えられるのは次の3点だ。
 まず1つはマッサージの良さだ。抜きのない普通のマッサージより気持ちいいハーブローションを使ったマッサージ。そして仕上げとして蒸しバスタオルを何枚もかけてサウナ状態にしながら、背中に乗って足の指に体重をかけての指圧マッサージ。これはマッサージが好きな中高年にウケた。

 2つ目は抜きがプレイの途中にあることだ。これは当時の風俗界において画期的なことだった。前半のあお向けでのマッサージの仕上げとしてローションフィンガーで抜くワケだが、抜くのも“マッサージの一環”という感じで、抜いてサヨナラではなく、さらにうつぶせマッサージに進む。これはお得感満点だった。

 韓国エステが爆発的に人気になった3つ目の要因……それは日本女性より“大和撫子”という言葉が似合う韓国女性のしとやかさだ。 現在は多少変わっているが、韓国エステが人気になり始めた1996~97年ごろは、服を脱がせてくれて、それを1枚1枚たたみ、帰る際には靴下をはかせてくれたりした。基本的にタッチはNGなのだが、少しお尻を触ったりなんかすると、日本の風俗嬢ならキッとにらみつけるところを、すごく恥ずかしながら「ダメですよ」と消え入りそうな声でたしなめてくれた。この反応は若い日本人ギャルとは全く違ったので新鮮に映った。
 「冬ソナ」ブームによって、今でこそ「日本女性より韓国女性の方が優しい」という認識が定着しているけど、風俗界においては遥か10年前にそういうイメージは出来上がっていた。現在の韓国デリブームの基礎は韓国エステなのである。

 ブームになり店が増えると競争が始まる。それは韓国エステも同じだ。マッサージ重視で女のコは服を脱がず、タッチNG。抜くのはローションフィンガーというスタイルが本来の韓国エステだが、タッチOKを打ち出す店がまず出現。やがて、ゴムフェラOK、脱ぎOK、生フェラOK、スマタOK……と次々とサービスはエスカレートしていった。
 その一方でマッサージを重視する店はアカスリや1人用のサウナなど、マッサージを補完する設備を充実させ、オプションプレイを増やしていった。初期の韓国エステに感激した中高年男性はマッサージ重視の店を支持したが、20~30代の若い男性は抜きサービスの充実した店を支持。こうして韓国エステは2極分化しながら全国に増殖していき、「韓国エステ」という風俗業種を確立していく。その登場から、わずか1年も経たないうちに、だ。


癒し系風俗の先駆

 癒し系がブームになり、流行語として認知されたのは1999年のこと。しかし「癒し系」という言葉が登場する以前から、男性は癒しを求めていた。韓国エステはそういう男性のニーズに合致して急成長していったのだが、店が増えて競争が激化するにつれマッサージ派と抜き重視派に2極分化。そしてさらに第3の勢力が出てきた。
 中国エステ、台湾エステ、タイ式エステ、香港エステなどなどのアジアンエステだ。台湾エステは足ツボ、タイ式エステは独特のストレッチと、それぞれに特徴があったが、中国エステや香港エステは何ら特徴はなく、女のコの質で勝負しようとした。これに以前からあった日本人ギャルによる回春エステが加わり、風俗界で「エステ」が一代ブームとなる。
 それぞれの国名で業種分けするのが面倒になり、これらは「オリエンタルエステ」という名称でひとくくりにされた。

 アジア各国名を冠したエステが乱立したが、一番人気はやはり韓国エステだった。そのため「韓国エステ」を名乗りながら中国女性を働かせる店が登場。また、キチンと韓国式のマッサージを習得していない韓国女性を働かせる店も出てきて、次第に「韓国エステにも当たりハズレがある」と利用者は認識するようになった。
 さらにマッサージ店の許可で営業していた韓国エステが新橋や八重洲などのビジネス街にまで進出するに至って、ようやく当局が動き出した。マッサージだけなら問題ないのだが性的サービスをすれば、それは違法となる。韓国エステをはじめとしたオリエンタルエステは徐々に当局の摘発対象になっていった。これには同業者によるチクリ説もあるが、要するに「出る杭は打たれる」という風俗界の洗礼を受けたというワケ。それにしてもこの当局の動きは痛かった。


衰退していった原因

 韓国エステをはじめとしたオリエンタルエステは2000年をピークに減少していった。警察に摘発されても1999年まではまだ、店名と看板を変えて営業する元気があったのだが、徐々に摘発されたらそれっきりという店が目立つようになった。
 マジメな韓国エステ店の中には「マッサージだけで勝負する」と、抜きサービスを止めて60分6000円の低価格で営業するところもあった。実際、各国エステが登場しても依然として一番人気は韓国エステであり、蒸しタオルを使ったマッサージは支持されていた。当時、ある韓国エステの店長はこう話していた。

「女のコの話を総合すると、お客さんの3割は抜きナシでいいから、その分マッサージしてくれと言うみたいです。だからそういう人のために、ウチも料金を安くした抜きナシのコースを設定しようかなと思っているんです」

 韓国エステ店が改めてマッサージを重視し始めたことは決して悪い考えではなかった。しかし、韓国エステの魅力はマッサージだけではない。若い韓国女性の良さも魅力だったのだが、1999年4月にデリヘルという新業種が生まれてから徐々に若い韓国女性が韓国エステから消えていった。
 脱がないのはいいけど、仕事としてはマッサージは重労働で拘束時間が長い。しかもその割に手取りは安い。その点、デリヘルは裸になってサービスしなくてはいけないけど、お金になるし、時間的にラク……そんな理由から韓国エステからデリヘルに若い韓国女性が流れていき現在のアジアンデリ隆盛の基盤を築き上げていった。
 摘発によって各国エステは2000年以降、減少の一途をたどり、中国エステを名乗る店は消滅。いつしか「オリエンタルエステ」という業種名も消えていってしまった。

 韓国エステは今も大久保や新大久保、大塚などに存在している。だが、その数はピーク時と比べると3分の1以下だろう。しかもキチンと韓国エステ独特のマッサージをしてくれる店となると、さらにグッと減る。
 ここまで減った理由はいろいろ考えられる。デリヘルの登場もその理由の1つだが、デリヘルが誕生した1999年頃からスーパー銭湯など温泉メインの健康ランドがブームになり、アカスリやマッサージ需要から韓国エステの女性が流れていった。手取りは低くなるが、抜きサービスはないし、何よりも店が突然なくなる心配がない。この理由から、マッサージのできる韓国女性は健康ランドに移っていったのだ。
 韓国エステ独特のマッサージができる店が減ったのは、このためである。かわいいコはデリヘル、マッサージ技術のあるコは健康ランドに…こうして衰退していったのである。


厳しい生き残り

 韓国エステに未来があるかというと、状況は厳しい。2005年3月からの愛知万博開催に伴って、開催期間の9月末まで韓国人のビザを免除する措置が取られ、かなりの韓国女性が日本の風俗界に流れ込んだ。単純に考えれば、この時が韓国エステが浮上するチャンスとも思えたが、実際は違った。多くの韓国女性はデリヘルに流れ、他のコは同じエステでも裏フーゾクの本番エステに流れた。そしてこの本番エステが韓国エステに致命的な打撃を与えたのである。
 と言うのも、本番エステは明らかに違法なので、当局は摘発に乗り出し、本番エステじゃない韓国エステも「エステ」つながりで一掃されていったのである。

「オリエンタルエステ」という名称が消えてから、マッサージ系の風俗店はすべて「エステ」と分類されるようになった。この「エステ」という言葉がクセモノだ。すでに一般的に使われている言葉だけに健全なイメージを与える。このイメージを逆手に取って一部の業者は「エステ」や「メンズエステ」といった言葉を隠れミノに、女のコに売春行為をさせている。いわゆる本番エステだ。
 2004年から急速に増えた本番エステは、主に中国人女性を使っていた。店は郊外にもでき、夜遅く歩いていると「お兄さん、マッサージしない? サービスあるよ」と片言の日本語で誘う中国人女性が出没。出会ったことがある人もいたハズだ。この状況を当初、警察は静観していたが、2005年から摘発に乗り出し、都の改正迷惑防止条例が同年4月から施行されると摘発はさらに加速していった。

 本番エステ摘発のとばっちりを受けて他のエステも一掃される……一見、理不尽に思えるが、考えてみればマッサージだけなら問題ないけど、抜き行為はたとえ手コキであっても違法だ。仕方のないことなのである。
 韓国エステは癒しブームに乗って爆発的に人気になったのだが、癒しより「安く一発やりたい」というガッついた欲求を満たす本番エステによって人気を奪われ、消滅しようとしている。今も雑誌や新聞などでは「癒し系」という言葉が使われているが、ひょっとしたら癒しの時代はもう終わったのかもしれない。どの分野よりも流行に敏感な風俗界で、韓国エステが消滅しようとしていることは、何よりもその証拠と言えるだろう。
 一世を風びした風俗業種だし、残って欲しいと思っている人はまだまだいるとは思うが、消滅する可能性は高い。登場から11年、まだわずかに韓国エステは残っているが、その存在は風前のともし火と言っていいかもしれない。

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